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シリコーンくんのエコ探偵団

第4回 風力発電とシリコーン

シリコーンくんの(まえ)突然(とつぜん)あらわれたなぞの人物(じんぶつ)「ミスターX」。シリコーンと環境(かんきょう)のことを調(しら)べると(なに)かいいことがあるらしい。ミスターXからノートをもらったシリコーンくんは、シリコーンと環境(かんきょう)のことを調(しら)べてみることにした!

シリコーン

ハカセさん、(なに)()ているの?


ハカセさん

やあ、シリコーンくん! これ、(なん)だかわかるかい?
風力発電


シリコーン

カンタンだよ。扇風機(せんぷうき)だ!!


ハカセさん

ズコッ!
ちがうよ。これは 風力発電(ふうりょくはつでん)使(つか)風車(ふうしゃ)さ! 「ソーラーパネルとシリコーン」で(はな)した「グリーン電力(でんりょく)」のことおぼえているかい? 自然(しぜん)利用(りよう)してエネルギーを(つく)りだす電力(でんりょく)のことだったよね。(かぜ)(ちから)利用(りよう)して「グリーン電力(でんりょく)」を(つく)っているのが、この風車(ふうしゃ)ってわけ!


シリコーン

だけど、(かたち)はやっぱり扇風機(せんぷうき)みたい…


ハカセさん

でもほら、こーんなに(おお)きいんだよ!
ドーーン!!


風力発電とジャンボジェット機の対比図

シリコーン

うわ〜! (おお)っきい〜〜!!


ハカセさん

フフフ! 発電量(はつでんりょう)によって風車(ふうしゃ)(おお)きさはいろいろあるけど、大型風車(おおがたふうしゃ)はこんなふうにジャンボジェット()よりも(おお)きいんだ! (いま)よく使(つか)われている大型風車(おおがたふうしゃ)は、「3(まい)羽根(はね)(ブレード)」、(はつ)電機(でんき)などの機械(きかい)(はい)っている「ナセル」、そしてそのナセルを(ささ)える「タワー」からできているよ。
発電量(はつでんりょう)が2MW(メガワット)(きゅう)風車(ふうしゃ)は、ナセルまでの(たか)さが地面(じめん)から70〜100m(メートル)ぐらい。羽根(はね)先端(せんたん)()わせると120〜150m(メートル)もあるんだ。ナセルの(なが)さは10〜15m(メートル)もあってなかに(ひと)(はい)れちゃう。ナセルとタワーと羽根(はね)全部(ぜんぶ)()わせたら(おも)さは300(トン)にもなるんだよ!!


シリコーン

巨大(きょだい)すぎてビックリ〜〜


ハカセさん

MW(メガワット)風力発電(ふうりょくはつでん)っていうと、(やく)1,000世帯(せたい)が1年間(ねんかん)使(つか)電力(でんりょく)といわれているよ(※1)
(かぜ)(ちから)利用(りよう)した電力(でんりょく)だから半永久的(はんえいきゅうてき)利用(りよう)できるし、石油(せきゆ)などの燃料(ねんりょう)使(つか)った発電(はつでん)より、二酸化炭素(にさんかたんそ)(CO2)などの地球温暖化(ちきゅうおんだんか)原因(げんいん)になるガスの発生(はっせい)(ひく)くできるんだ。環境(かんきょう)負担(ふたん)(すく)ないよね!
()て! これはナセルのなか!


ナセル内部構造の図

(1)増速機(ぞうそくき)
      (かぜ)()けて羽根(はね)()回転(かいてん)数十倍(すうじゅうばい)〜100(ばい)ぐらいの(はや)さに()やすもの
(2)回転軸(かいてんじく)
      羽根(はね)()けた(かぜ)(ちから)発電機(はつでんき)(つた)えるもの
(3)ブレーキ
      (かぜ)があまりにも(つよ)いと機械(きかい)(こわ)れてしまうので、
      台風(たいふう)のときなど回転軸(かいてんじく)()めるもの
(4)発電機(はつでんき)
      (1)の増速機(ぞうそくき)()回転(かいてん)(ちから)利用(りよう)して、電力(でんりょく)(つく)るところ
(5)ヨー制御(せいぎょ)モーター
      ナセルは(おも)くて(かぜ)(ちから)だけでは(うご)かないので、
      (かぜ)()方向(ほうこう)角度(かくど)自動的(じどうてき)()わせ、一番(いちばん)いい(かぜ)
      ()けるようにする機械(きかい)
(6)ナセル
      (1)〜(6)の機械(きかい)(おさ)めているところ
(7)風向風速計(ふうこうふうそくけい)
      (かぜ)()きと(はや)さを(はか)るもの



シリコーン

いろいろな機械(きかい)(はい)っているね〜


ハカセさん

風車(ふうしゃ)はいくつもの機械(きかい)集合体(しゅうごうたい)なんだ。部品(ぶひん)は1〜2万点(まんてん)もあるんだよ。
そしてこの風車(ふうしゃ)には、シリコーンくん、キミが活躍(かつやく)しているんだよ!


シリコーン

ええ〜?! ボクも使(つか)われているの〜!


ハカセさん

ナセルを()()てるとき、シリコーンはナセルのつなぎめに「シーリング(ざい)」として使(つか)われているよ! ナセルのなかの大切(たいせつ)機械(きかい)(まも)るために、シリコーンがつなぎめのすきまを()めて、なかに(なに)(はい)らないようにしているんだ。


ナセルを構成するパーツ

ハカセさん

それじゃあ今度(こんど)はクイズだよ! シリコーンがどうして風車(ふうしゃ)役立(やくだ)つのか、ここから(えら)んでみて!


シリコーン

う〜〜ん・・・ どれかな〜


ミスターX

ヒントは、天気(てんき)関係(かんけい)していることだ!


シリコーン

うわー!またまたミスターX!


ミスターX

風車(ふうしゃ)(そと)におかれている。だから、(あめ)(ゆき)水滴(すいてき)(ふせ)せいだり、太陽(たいよう)紫外線(しがいせん)から(まも)ったり、いろいろな天候(てんこう)()えることが必要(ひつよう)なんだ。さらにシリコーンは(なが)使(つか)えるから、とても役立(やくだ)つというわけさ!
つまり(こた)えは、「@(ひかり)につよいから」「C(みず)(とお)しにくいから」「D(なが)使(つか)えるから」の3つだ。
シリコーンだからこそナセルのなかをしっかりと(まも)れるんだぞ!


シリコーン

そっか〜。ちゃんとノートに()いておこう!


ミスターX

今日(きょう)特別(とくべつ)にもっと(おし)えてあげよう! 風力発電(ふうりょくはつでん)日本(にほん)だけじゃなくて、海外(かいがい)ではさらに注目(ちゅうもく)されているんだ! 世界全体(せかいぜんたい)でみると、2010(ねん)では(まえ)(とし)から(やく)25%も増加(ぞうか)している。中国(ちゅうごく)、アメリカ、スペインで()えていて、(とく)中国(ちゅうごく)はすごい(いきお)いで風力発電(ふうりょくはつでん)()やしているぞ!(※2)


ミスターX

日本(にほん)では、2010(ねん)時点(じてん)(やく)1,800(だい)風力発電(ふうりょくはつでん)風車(ふうしゃ)がある(※3)(かぜ)状況(じょうきょう)がいい北海道(ほっかいどう)東北(とうほく)九州(きゅうしゅう)(おお)()てられているんだ。でもこの台数(だいすう)世界(せかい)からみたら(おお)(かず)ではないんだよ。だけど、日本(にほん)風車(ふうしゃ)使(つか)部品(ぶひん)機械(きかい)(つく)(かず)がすごく()えてきて、海外(かいがい)にたくさん輸出(ゆしゅつ)しているんだ。


シリコーン

へぇ〜。風力発電(ふうりょくはつでん)世界中(せかいじゅう)ですっごく注目(ちゅうもく)されているんだね。
その風車(ふうしゃ)のなかでボクも活躍(かつやく)できてウレシイや!


ハカセさん

あれ? シリコーンくん、(おお)きな(こえ)でひとり(ごと)??


シリコーン

わっ ハカセさん! なんでもないよ・・・
今日(きょう)もいろいろなことがわかったよ!


わかったこと
風力発電(ふうりょくはつでん)とシリコーン
風力発電(ふうりょくはつでん)(かぜ)(ちから)使(つか)って電力(でんりょく)(つく)りだしているもの。
風力(ふうりょく)自然(しぜん)エネルギーだから、半永久的(はんえいきゅうてき)利用(りよう)でき、二酸化炭素(にさんかたんそ)(CO2)などのガスの発生(はっせい)(すく)なくするので、環境(かんきょう)にいい。
シリコーンは風力発電(ふうりょくはつでん)風車(ふうしゃ)で、ナセルのつなぎめに「シーリング(ざい)」として使(つか)われている。
そのわけは、「耐水性(たいすいせい)」「耐光性(たいこうせい)」「耐久性(たいきゅうせい)」があって、発電(はつでん)必要(ひつよう)大切(たいせつ)機械(きかい)(はい)っているナセルを密閉(みっぺい)し、なかの機械(きかい)(まも)れるから。
シリコーンはグリーン電力(でんりょく)(つく)風力発電(ふうりょくはつでん)風車(ふうしゃ)のなかで、環境(かんきょう)役立(やくだ)っている!


ハカセさん

風力発電(ふうりょくはつでん)で、環境(かんきょう)にやさしい電力(でんりょく)日本(にほん)にもたくさん()えるといいね!


シリコーン

うん。ボクも風車(ふうしゃ)(とお)してグリーン電力(でんりょく)役立(やくだ)っているよ!


※1 年間発電電力量380万kWh、
        一世帯あたりの年間消費量3,600kWhで算出しています。
※2 参考:『自然エネルギー世界白書2011』
※3 参考:一般社団法人 日本風力発電協会 ホームページ


風車(ふうしゃ)のメンテナンスに大活躍(だいかつやく)する「モリコート(R)」〜

たくさんの部品(ぶひん)機械(きかい)からできている風力発電(ふうりょくはつでん)風車(ふうしゃ)

そのメンテナンス(機械(きかい)建物(たてもの)異常(いじょう)がないか調(しら)べること)や修理(しゅうり)では、ネジを何回(なんかい)()()めする必要(ひつよう)があるんだ。そんなとき活躍(かつやく)するのが「モリコート(R)」という特殊潤滑剤(とくしゅじゅんかつざい)だよ!

「モリコート(R)」は、自然界(しぜんかい)からとれるモリブデン(原子番号(げんしばんごう)42)という物質(ぶっしつ)からできていて、(すべ)りをよくしたり、()めこんだものを(かる)くして(ひら)きやすくすることができるんだ。だから、しっかりと()めこんだネジのまわりに「モリコート(R)」を使(つか)うと便利(べんり)なんだ。回転軸(かいてんじく)やヨー制御(せいぎょ)モーターを(ささ)えるベアリングというわっか(じょう)のものや、回転(かいてん)によって(ちから)(つた)えるギアにも使(つか)われて、それらの(すべ)りをよくするのに役立(やくだ)っているよ! それに、(すべ)りがよくなるからベアリングやギアが、こすれてできるキズをつきにくくして、(なが)使(つか)えるようになったりもするんだ。

ナセルを構成するパーツ
「モリコート(R)」で(すべ)りがよくなるギア

風車(ふうしゃ)のほかにも自動車(じどうしゃ)電気関係(でんきかんけい)機械(きかい)などに、はば(ひろ)使(つか)われている特殊潤滑剤(とくしゅじゅんかつざい)の「モリコート(R)」。 世界(せかい)国々(くにぐに)大活躍(だいかつやく)しているよ!

※モリコートはダウコーニング・コーポレーションの登録商標です。



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